SDGsへの取り組み-セルロースナノファイバー(CNF)

ワンチャーはこれまで輪島塗をはじめとする様々な産地の漆芸を施した作品を製作してきました。
漆の歴史は古く、縄文時代から装飾品として使用されていました。ウルシの木から採取される樹液をろ過精製することでつくられる「漆」は、乾燥することで丈夫になり、また美しい光沢をもつため、日用品以外にも工芸品として様々な技法が発展しました。

優れた耐久性と美しさを持つ漆は、天然素材であるために希少価値が高く、高価なものとなってしまいます。そこで、私たちは漆に代わる、もしくは漆の特性をさらに高めるような方法がないか模索してきました。

そこで着目したのが、セルロースナノファイバー(CNF)です。CNFとは木質繊維(パルプ)をナノレベルまで細分化した素材です。軽くて丈夫、さらに植物由来の天然素材ですので環境にも優しいといった特長があります。 漆とCNFを組み合わせることで、さらなる耐久性の向上、そして漆とはまた異なる風合いを持つ仕上がりを期待しています。

現在、ワンチャーでは大分大学が研究開発したCNFをご提供いただき、新たな作品開発に向けて取り組んでいます。
余剰竹を原料とし、竹自体の成長スピードも速いため素材の確保が容易であること。さらに、食品製造でも利用可能な薬品を使用しているため安全性の高い、SDGsへの取り組みとしても非常に優れた素材といえます。

まだ研究段階のため、完成品をお見せすることはできませんが、皆様に発表できる日を楽しみにしています。
続報にご期待ください。

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