チェコガラスペン
まるで交響詩のような煌めき
クリスタルグラスで知られる高品質なガラス製品はボヘミア生まれです。
その圧倒的な透明度と特有の硬度を持つ「ボヘミアン・ガラスペン」がWancherコレクションに加わりました。
上質な空間を創り出すガラスペンであなたの書き物を特別な“時”に昇華させてみませんか。
日本発祥のガラスペンは、世界各国で特有の発展を遂げてきました。
精巧なカットと掘り込みが魅力のチェコ伝統工芸であるボヘミアンガラスの技術と融合することで、こんなにも魅力的なガラスペンと出逢うことができました。
今回のデザインとして、あえて中世のモダンガラスのような色使いを採用し、クラシックの名曲が五線譜の上を流れるような雰囲気に仕上がってます。
「世界三大ガラス」
ボヘミアングラスは、アメリカの現代ガラス、ベネチアのベネチアングラスと並び、「世界三大ガラス」のひとつして有名です。チェコが現在のガラス大国となったのは、優秀な職人がいただけでなくガラス制作に必要な資源が豊富に採掘できることにも大きく関係してます。
「きれいな透明。ボヘミアン・“カリガラス”」
ボヘミア生まれの「カリガラス」は、一般的なガラスとは原料、製法が違い、ガラスを溶かす温度が高いことで知られています。その効果として「高い透明度」と「硬い」ことが特徴で、カットガラス(切子)とエングレービング(削り出し)に適しているのです。
EPISODE~ヤブロネツを訪ねて~
Wancherのガラスペンを作る工場は、現在のチェコの西部ボヘミア地方にあるヤブロネツという町にあります。ボヘミア地方はガラス原料のシリカや木灰、カリウムを豊富に産出し、13世紀頃からガラス工芸が発展して来ました。17世紀にカット技術や掘り込み模様が考案され、ヨーロッパ王室や貴族たちの間で爆発的なブームとなったのです。特にヤブロネツの町はガラス製品と人造宝飾品の生産地として有名です。あまたのセレブたちを魅了して来たスワロフスキーとも深いかかわりを持つ町です。
ヤブロネツはプラハの北東部、ポーランド寄りの山あいにある町です。初めて工場を訪ねたのは、冬の始まりでした。汽車を乗り継いで農村地帯から山間部に入った小さな駅で降り、さらに山道を登ります。いまにも雪が降り始めそうなひんやりとした空気のなか、ヨーロッパの田舎道には人影がまったくありませんでした。歩みを進めると、前方に白と青の近代的な大きな建物が現れました。その建物こそ、目指していたガラス工場だったのです。
工場内は工房や研究室をイメージさせる広くて清潔な空間。要求される職人の技術力は高く、一人前になるのに20年かかると言われています。この工場では透明カリガラス、金と銀の線を引いたガラス、気泡を混ぜ込んだ白色コンビネーションガラスでコップや瓶、オブジェが主に作られています。
高品質で美しいチェコ製ガラスペンは、世界中で評価されています。そこには職人さんの「わたしたちが作るガラスペンは、人々が感情を表現し、思考をカタチにするための道具」というこだわりが詰められています。シンプルであるがゆえに素材と技術力の高さを十分に備えたガラスペンは、筆記具を通してユーザーに芸術的な感覚を提供し続けてくれます。