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KEIRYU 渓流

待望のペン先がついにデビューしました。
 その名は『 KEIRYU 渓流 』。

世界に誇る日本の技

何十年もの間、日本の万年筆に携わってきた職人の想いによってできたものです。最終的な仕上げは、ニブシェイパー ⾧原氏の手によって完成するもので、書くことへの想 いとこだわりを持つことができます。 日本の究極技術を是非ご堪能ください。

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KEIRYU―渓流

このペン先から流れ出るインクの文字や絵はまるで渓流の流れのよう。

雪解けの水滴が集まり
山の岩肌から流れ出す
やがて細い流れがひとつになり
新緑の中をゆるやかに進む
ときには岩に弾かれるように向きを変え、まるで生き物のように動きを止めない渓流となって美しく輝く

書くひとの気持ちや想いをインクとしてさらさらと変幻自在に表現してくれる とっておきのニブなのです。 何十年もニブに向き合ってこられた職人の熟練技術だからこそできる技で、ワンチャーの⾧年の夢が叶いました。

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心地よい書き味

ペン先を紙に置いた瞬間から、まるで“水面をすべるアメンボのように”スーと線がひけま す。このとき、手は万年筆を支えて水平移動するだけ。
ペン先のポイントに設けられた特徴的な山形状。 これを一つ一つ日本の職人が丹念に調整し、微細なヤスリで矢尻のようにじっくり仕上げ ていきます。

まるで米粒に文字を書くようなミクロの世界だからこそ、手作業でしかできない技なのです。 このペン先で書いた文字は美しく、格好よく、ときに愛嬌たっぷりと、その時のシーンに合わせ見事に表現できます。 潤沢なインクの出を兼ね備えたこの KEIRYU ニブは、細く凛とした線や太く力強い線をペン先の角度によって生み出します。それぞれの線を一つの文字としてシームレスに繋ぎ合わせるには、少々慣れが必要かもしれません。 ぜひ、しばらく KEIRYU ニブで遊んでみてください。使いこなすことでより楽しさが増し、自由に操れるようになれば自分でも驚くようなイキイキとした文字が表現できます。 ただし、小さな手帳に細かな文字を書くのには適しません。 中字から少し大きな文字を書くのに適しています。手紙やハガキなどに短いメッセージなどを書いたり、罫線を気にせず日記を書いたり、手書きのポートフォリオにざっと思ったことを書いてみることに適しています。

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ワンチャーの使命

万人に使いやすいものの追求と、想い描く美しい文字の追求は、トレードオフ/二律背反 のような関係でして、前者は量産向き汎用品、後者は Wancher のような小さな会社だからできることと信じております。少量でも個性的で気持ちよく書けるお手頃価格のペン先を作ってみたい、というのがこの企画の出発点です。

完全 Wancher オリジナルです。ここでしか出逢えない特別なペン先になります。 ひとりでも多くの方にこの感動を味わっていただけると我々も嬉しいです。

ニブのカスタマイズ

この KEIRYU ニブをご購入のお客さまへ。
更に繊細なペン先研ぎとして、カスタムメイド( 小太刀/こだち研ぎ)ペン先の依頼も可能 です。小太刀研ぎでは、細字、中字、太字の 3 種類に研ぎだし依頼が可能です。
お買い求めの対象万年筆「ペン先の素材」よりお望みのサイズなどをご選択ください。 尚、納期に関しては4週~最長で7週ほどいただくことがあります。あらかじめご了承ください。
 (*追加費用のご負担が発生します)

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KEIRYU ニブ

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小太刀/こだち研ぎ

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Wancher のニブ開発のルーツ

ワンチャーでは、70 年以上前に日本で作られたペン先が多く保管されています。大阪で 90 歳を過ぎても万年筆を作り続け、一人で万年筆店を営んでいた西尾製作所の西尾社⾧より多くのペン先を譲り受けました。

彼はボールペンがない時代、日本の人が万年筆に求めた書き味、ペン先について幾度となく話してくださいました。店を閉めるまで西尾さんは私たちに万年筆の作り方、ペン先の調整など多くのことを何年も教え続けてくれた方でした。 かつて日本には実に多くの万年筆工場があり、町には多くのペン先工場もありました。 当時、沢山のペン先が作られていましたが、その多くはごく細い線を引くものでした。 ボールペンもなかった当時、万年筆は小さな手帳やノートに漢字を筆記するための筆記具であり、ごく細いペン先の需要が高かったのだと思います。

細く研がれたペン先を実際に使ってみると、その細い線の中にしっかりトメやハネができる柔軟性と、線の太さに抑揚ができることに驚きます。 当時作られた小さなスチールのペン先には、実に多くの種類が存在し、書いてみると、こ れほど豊かな文字表現ができるのかと驚きます。

ペン先を観察すると、きれいに⾧細く鋭い刃物のように研がれているものが多いことに気 が付きます。 この形状が、文字を美しく描くためのものであり、だからこそ気持ちを文字へ投影できるのだと気づかされました。

この渓流シリーズのニブは、1万5千円(税抜)以上の対象万年筆をご購入時のみ、オプションとしてご選択いただけます。「渓流ニブ」および「渓流ニブ/こだち研ぎ」は、それぞれ追加費用が異なります。購入時の選択画面でご確認ください。