

ソフトニブとフレックスニブ: その違いは?
互換性のあるペン先:
渓流ニブ、渓流ニブ小太刀研ぎ、真玉ストリームニブなどを含む#6JOWOサイズのニブが適合する万年筆。

万年筆の世界に足を踏み入れ、書くことの楽しみに目覚めると、標準的なペン先では書くことのできない素晴らしいカリグラフィー作品に出会うことがあります。
芸術的なカリグラフィーを描くためには、専門的な技術も必要となりますが、何より適したペン先が必要になります。
ちょっとした変化のある文字を書いてみたい、そんなあなたにはソフトニブやフレックスニブを使ってみるのもよいかもしれません。
では、ソフトニブとフレックスニブとは何でしょうか? フレックスニブとはその名の通り、柔軟なペン先のことです。ペン先に力を入れるとスリットが開き太い線が引けます。力の加減で細い線から太い線まで様々な線を描くことができます。 ソフトニブは、通常の”硬い”ペン先より柔らかく、クッションのような書き心地で、やはり力の加減によって強弱のある線を描くことができます。 では、この2つのペン先の違いとは?それを説明するのは非常に難しい



ペン先の違いを説明するのが難しい理由のひとつは、全世界においてペン先の基準が一律ではないからです。
例えば同じ字幅のペン先であっても、国産か海外製かで文字の太さが異なります。
そのため、万年筆ユーザーの多くがペン先を選ぶときに記載された文字幅だけでなく、筆記サンプルを確認します。
A社のペン先サイズが、B社のペン先サイズと同じであるという保証はないからです。
このようにいわゆる標準的なペン先も一律ではないため、ソフトニブとフレックスニブに関してはより違いがわかりにくいのです。

ソフトニブとフレックスニブの違いを判断する目安としては、ニブの柔軟性と曲げるためにどれだけの圧力がかかったかを判断することです。そしてまっすぐな線を描くときにどれくらいの強弱がつくかも重要な基準となります。 この3つの項目で、ペン先が単に柔らかいソフトニブなのか、それともフレックスニブなのかが自身で判断できるでしょう。 もしペン先に筆圧をかけたときに、程よい弾みがあり、少しの筆圧でスリットが開き太い線が引けるようであれば、素晴らしいフレックスニブなのかもしれません。逆に、弾みがあってもスリットを開くために強い筆圧を必要とする場合はソフトニブである可能性が高いです。

お使いのペン先がソフトニブかフレックスニブなのか、なるべく早く理解して使用することが重要です。
なぜならソフトニブに無理な筆圧をかけてしまうと、スリットが開いてしまい取り返しのつかないことになってしまいます。
そして、フレックスニブは柔軟性を活かせない筆記、たとえば日常的なメモを書くような素早い筆記はペン先を痛めてしまいます。フレックスニブはゆっくりしならせて筆記しなければなりません。
このように、2つのニブの違いは奥深く難しいですが、少しでもお役に立てたなら幸いです。
ソフトニブは使う人の主観によっては、フレックスニブにもなります。
ワンチャーが提供するJOWO・ソフトニブはある程度のフレックス機能を持ったソフトニブです。
もし、硬いステンレススチール製のニブより柔らかいニブに興味があればぜひお試しください。