好評のうちに販売終了した「夜半の秋」に続き、この度新たに、日本の四季をイメージした象嵌コレクション「四季の象嵌」をお届けします。

日本の四季を彩る美しい自然の風景-春は桜、夏は笹、秋は紅葉、冬は雪といったそれぞれの季節を象徴する植物や気象現象をイメージしてデザインしました。
この四季の象嵌コレクションを通じて四季折々の風景の美しさを感じ、楽しんでいただきたいと思います。

2021 デザイン・春と秋

今回ご紹介するのは四季の中で春と秋をイメージしたデザイン「桜狩り」と「紅葉狩り」の2種類です。

「桜狩り」という言葉は今ではあまり使われなくなりましたが、「花見」よりも古くから使われており、平安時代に生まれた言葉です。「狩り」という言葉には ”山野に行って、花などを観賞・採集すること”という意味があります。

その昔、平安時代の貴族たちは桜や紅葉が見頃を迎える時期には山野に分け入ってその美しさを鑑賞し、時には枝を持ち帰って楽しんでいました。 この四季の象嵌コレクションを通じて四季折々の植物の美しさを感じ、楽しんでいただきたいと思います。

2022 デザイン・夏と冬

自然だけではなく、季節に行われる美しい祭りもまた、四季を表現する作品づくりにおいて無限の創造性を秘めています。 冬の「雪祭り」そして、夏の「星祭り」は、四季の象嵌コレクションを締めくくるに相応しいデザインに仕上がりました。

「星祭り」とは七夕の別名です。毎年7月7日に全国各地で開催される七夕祭りでは、願い事が書かれた短冊をつるした笹が飾られます。
古くから神聖なものであり、魔除けとして扱われてきた笹は、真直ぐ天にむかって伸びるため、天界にいる神へ願いを届けてくれると信じていたからです。

雪祭りのデザインは、奈良県三峰山の霧氷からインスピレーションを受けています。
木の枝についた雪の氷のモチーフは、昇華した水蒸気が付着してできた氷の結晶です。
大自然が生み出した氷の華が神秘的で美しい冬の景色を作り出しています。

四季の象嵌